こんにちは。
この間念願のJR宗谷本線に乗って稚内へ行ってきました。
この時期私の住む地域ではまだ然程降っておらず、積もっていたのは内陸部くらいで。
せっかく最北端へ行くのに雪がないのはなあ…と思っていたら稚内へ向かう2日前に積もってくれました。
2021年12月14日、7時53分 名寄駅発の電車に乗るため朝5時前に起床。
フィルムカメラを使って撮影した雪の日の写真を中心に振り返ります。
JR名寄駅を出発
稚内行き始発の普通列車に乗車。
12:07着なので約4時間かけてのんびりと向かいます。
職場の人に、特急に乗らないの?と言われましたが、宗谷本線は次々と廃駅が決まっているので現存している駅を一目でも見るために各停に乗ります。
あと、本を読みたいので出来るだけ長く乗っていたい。
車窓に収まる景色が本当にきれい。
白と黒の単調な景色ですが、不思議とずっと眺めていられます。
音威子府(おといねっぷ)駅の待合室には音威子府そば「常盤軒」があるのですが、店主・西野さんが2021年2月に亡くなり、それを受けて閉店。
人口686人(2021年11月末現在)の村にある駅ですが、みどりの窓口や廃線となった天北線の資料室もあり建物は比較的大きいです。
下がったままの暖簾の下にある訃報・閉店のお知らせの紙は駅舎の端に佇み、寂しさが一層増します。
1927年開業から続いた北の駅の名物、一度食べてみたかった。
咲来(さっくる)駅
音威子府村内の咲来駅。
周辺には数軒の民家と“ライダーハウス咲来”があるのみ。
この日は営業していませんでしたが1000円ほどで宿泊出来るバイク乗りには人気の施設だそうです。
それにしても雪がすごい。
1日に数本の快速がちょうど通過しました。
抜海(ばっかい)駅
稚内市内の抜海駅。
この駅はホームの内側から見るほうが好き。
無人駅ですが作業員の方がいて、縦書きの「抜海駅」の文字は貝殻で出来ていることを教えてくれました。
この駅にも駅ノートがありました。記帳して、立ち去ります。
そういえば、途中の歌内駅でやかんを持った中年男性が乗車してきました。
次の駅で降車したのですが、なんだったのでしょう?
そんな歌内駅も2022年3月のダイヤ改正を機に廃止することが決定しています。寂しいですね。
到着。稚内を歩く
聞いた話だと稚内は強風が多い&晴れの日が少ないようで。
稚内駅を降りてすぐにゲストハウスに荷物を置いて、中央アーケード街に足を運びましたが人通りが少ないのと曇りということもあり薄気味悪かった。
久しぶりの街らしい街ということで捗るスナップ。
稚内はロシアが近いせいか看板や道路の案内標識など至るところにロシア語が併記されています。
あまり日本らしくない独特の雰囲気です。
気候が過酷な稚内は背丈の高い植物があまり生えないようです。
あまり見慣れない絶景が広がっていました。
Nikon FMで撮影した雪景色の写真は露出がアンダーになっていてザラザラに。悔しいです。
宗谷本線の旅はこれにておしまい。
2019年頃、特急での車内販売が終了というニュースを見てからずっと気にかけていたので、乗ることが出来て本当に良かった。
車社会化による乗車率の低下は仕方のないことだと私も実感していますが、それでもなくなるのは寂しい。
今回は雪景色に目が釘付けでしたが、雪解けした宗谷地方も楽しみなので、また乗りに来ようと思います。
そして近々JR留萌線も廃止予定と噂を聞きつけ、こちらも行ってきました。JR北海道、頑張れ。
使用したカメラ
camera : Nikon FM
lens : Ai AF Nikkor 35mm f/2D
film : Kodak PORTRA 160
camera : Goko MacroMax FR-350
film : Fuji Venus 800